台湾の中国語を勉強するなら台湾中国語の教材を使うべきだと思いますよね。
たしかに間違いではありませんが、台湾中国語の教材は本屋にあまり置いていないし、なかなか使い勝手のいい教材もないのでおすすめしません。
実は台湾中国語も中国本土の中国も大した違いはなく、中国本土向けの教材に良質なものが多いので、先に中国本土の中国語を身に付けるのをおすすめしています。
今回は、台湾中国語の学習法を知りたい人向けに↓の内容をまとめます。
・中国本土と台湾の中国語の違い。
・具体的な台湾中国語の学習法。
台湾中国語の学習法
台湾の中国語を習得したいときは、まず中国本土の中国語を勉強しましょう。
理由は、中国本土と台湾の中国語はそれほど違わないからです。
ここでは、そもそも具体的に中国語の何が違うのかについてと、具体的な台湾中国語の学習法についてを分けてまとめます。
中国本土と台湾の中国語の違い
中国本土と台湾の中国語は歴史的な経緯などから違いがあります。
ここでは、字体と単語、文法の違いをそれぞれまとめます。
字体
中国本土では簡体字が、台湾では繁体字が使われます。
簡体字というのは簡略化された漢字のことで、繁体字は簡略化される前の漢字のことです。
元々中国と台湾は同じ繁体字を使っていましたが、中国は人民の識字率を上げるために漢字を簡略化しましたが、台湾では簡略化がされなかったので、字体が異なります。
具体的に漢字を見てみると簡体字と繁体字は同じものもありますが、大部分は異なります。
簡体字 : 中国,台湾,日本,学校,图书馆,火车站
繁体字 : 中國,台灣,日本,學校,圖書館,火車站
単語
中国と台湾の単語は95%ぐらいは同じと言われていますが、比較的新しい単語は結構違っていたりします。
というのは中国と台湾は内戦の結果1949年に分裂して、新しい単語はそれぞれが独自に考案していったからです。
具体例を見てみると身近な単語が結構違っていることがわかると思います。
エアコン : 中国 → 空调,台湾 → 冷氣
タクシー : 中国 → 出租车,台湾 → 計程車
自転車 : 中国 → 自行车,台湾 → 腳踏車
また、単語が同じでも声調が違っている場合があります。
これも歴史が関係していれ、例えば、和は元々「hàn」でしたが、分裂後に中国が和を「hé」と規定したので違いが生まれました。
ただ、台湾で中国大陸の声調で話していても、通じないことはめったになかったので、それほど気にかける必要はありません。
一応具体例を出しておきますが、参考程度にとどめておいてください。
和 : 中国 → hé,台湾 → hàn・hé (hànが主流)
星期 : 中国 → xīngqī,台湾 → xīngqí
企业(企業) : 中国 → qǐyè,台湾 → qìyè
後はアール化するかが変わってきます。
アール化というのは単語の末尾に「儿」がつくことを言います。
中国本土ではよくアール化しますが、台湾ではアール化はしません。
中国 : 口味儿,有点儿,有空儿
台湾 : 口味,有點,有空
文法
台湾中国語の文法はごく一部中国本土とは用法が異なるものがあります。
基本的には知らなくても問題ないので参考程度にとどめてください。
具体例で言うと、会(會)があります。
「会」と言えば助動詞で可能を意味したり推測を表したりしますが、台湾ではこのほかに「どういたしまして」の意味で使います。
中国では「谢谢」と言うと相手は「不客气」や「不用谢」と言いますが、台湾では大抵は「 不會」と言います。
こういった用法の違いがごく一部あります。
具体的な台湾中国語の学習法
台湾中国語を身に付けるには、冒頭で「まずは中国本土の中国語で基礎を身に付けて、それから台湾の中国語に触れればいい」と言いましたが、具体的には次の手順を踏めばいいです。
1、まず最短で中国語を習得するための学習法4ステップで基礎を身に付ける
2、台湾人が出ているYouTube動画や台湾ドラマ、台湾映画を見たり、台湾人が書いたネット記事を読んだりする。
中国本土と台湾の中国語は今まで見てきた通りほとんど同じなので、まずは中国本土の中国語を学びましょう。
台湾の中国語をいきなり学んでもいいですが、良質な台湾中国語の教材が少ないのでおすすめしません。
良質な教材の方が成果が出やすいので先に中国本土の中国語を勉強してください。
それが終わってから台湾中国語に触れていくと字体が見慣れていないので読みにくいと思いますが、大体は日本の漢字と似ているのですぐに慣れます。
分からないものだけ辞書で調べて少しずつ繁体字を覚えていきましょう。
まとめ
今回のまとめは↓の通りです。
・中国本土と台湾の中国語の違いはほとんどない。
・台湾中国語を勉強するなら、良質な教材が多い中国本土向けの教材で基礎を身に付けて、それから台湾の中国語に触れるのがおすすめ。
今回は台湾と中国の中国語の違いとそれを踏まえた台湾中国語の学習法についてまとめました。
台湾の中国語を勉強するのに中国本土向けの教材で勉強するのは非効率に思えるかもしれませんが、
台湾向けの教材だと使い勝手の良い単語帳や例文集などがないので、中国本土向けの教材で勉強してください。
リスニング教材については輸入品なら良質な教材がありますが、高いのでやはりおすすめしません。
台湾の中国語でも中国本土の中国語でも大した差はないので、台湾の動画が見れるレベルになるまでは中国本土向けの教材で勉強して、それが終わってから台湾中国語の勉強をすると効率的です。
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