文法ってすごい勉強しないといけないと思っていませんか?
本サイトでは、日常会話を最速で習得するには、「発音」→「単語・文法」→「シャドーイング」→「会話」の4ステップを推奨していますが、
文法を見ると単語と一緒になっていることから分かるように、そこまで重視していません。
実は文法書はやりこんで色々覚えなくても、内容を理解できればいいんです。
今回は中国語の文法書をどう勉強すればいいのか分からない人向けに、なぜ文法書は読むだけでいいのか理由をまとめます。
・文法は教材の会話文で覚えた方が覚えやすい。
・文法書をやりこんでも文法は使えない。
・文法は効率的に取得するべき。
文法は教材の会話文で覚えた方が覚えやすい
まず、この文を見てください。
王英很忙,她不太喜欢逛商场。可是已经是十一月了,冬天一到就很冷。就要穿衣服了。上午,王英去了商场。买了毛衣、羽绒服,还买了裤子。…
これは、初級レベルのリスニング教材Developing Chinese – Elementary Reading and Writing Course vol.1の途中に出てきたスクリプトです。
これから文法を終えた後、リスニングの勉強を始めると思いますが、まず出てくる文法はこんな感じです。
文法書の解説だと1つ1つの例文が解説と一緒に載っているだけですが、リスニング教材は会話文にいろんな文法が使われています。
ストーリーがあった方が覚えやすいですよね。
だから、いきなり覚えにくい文法書をやりこんでルールを覚えなくても、
実際に文法が出てきた時にそれは何なのかを理解して、その都度文法を覚えられればいいです。
ストーリーがある分記憶に残りやすく、早く文法を覚えることができます。
例えば、↑の「就要~了」を見て、「もうすぐ~する」だと分かれば最高ですが、分からなくても調べて理解し、教材を繰り返して文法を覚えれば何の支障もありません。
文法は無味乾燥な文法書で覚えるよりも、その都度調べて会話文で覚えた方が記憶に残りやすくて効率的です。
文法書をやりこんでもすぐに会話で使えない
文法書で細かいルールや使い分けなどをしっかり覚えて、ひたすら話せば会話で文法を使えるようになると考えていませんか。
これは非効率な方法で、本サイトでは文法を軽く理解して翻訳の練習を挟み、会話で練習することを推奨しています。
なぜなら、翻訳の練習を挟むことで中国語を組み立てる時間が短くなるからです。
※翻訳の練習とは何なんだと言う人は↓の記事を参照にしてください。
文法書で文法を覚えただけでは、中国語を話すときゼロから文を組み立てなければなりません。
一方で翻訳の練習を挟んだ場合、練習を通じて例文を覚えてしまうので、中国語を話すときはその例文の単語を組み替えることで文を作ることができます。
イメージとしては↓な感じです。文法書で文法を覚えて会話で使おうとすると…
となりますが、翻訳の練習を終えた後に会話で使おうとすると…
となります。話すのにどちらの方が効率がいいかは一目で分かりますね。
どちらも慣れてくると日本語を意識せずに中国語が言えるようになりますが、翻訳をした方が早くその段階に到達できます。
文法書をやりこんでも会話ですぐに口から出てくるようにはなりません。
どうしても文の型を順に考えながら文を組み立てるので時間がかかります。
一方、翻訳の練習をやっておくと、例文が引き出しにあるのでそれを元に文を組み立てることができます。
こちらは単語を入れ替えるだけでできるので、すぐに口から言葉が出てくるようになります。
文法書で文法を覚えるよりも翻訳練習で文を組み立てる練習をした方が早く会話で使えるようになります。
文法は効率的に取得するべき
たしかに文法を理解することは大切ですが、日常会話ではそこまで文法は必要になりません。
日常会話で出てくるような文法だけを効率的に習得した方がいいでしょう。
では、どうやって日常会話の文法を覚えればいいかと言うと、
これまで説明したリスニング教材の日常会話文で出てくる文法を覚えたり、日常会話で使うような例文が載っているもので翻訳をしたりすればいいです。
いや、でも、文法書の中から日常会話で使うような文だけを選んでそれだけを勉強すればいいのではないかと思うかもしれませんが、
何が日常会話で使うか判断しにくいし、わざわざ文法書で勉強しなくてもどうせリスニングや翻訳の学習はしなければならないので、そのときついでに文法を学習した方が効率的です。
なので、文法書でがっつり文法を勉強するよりかは、分からない時に調べる辞書程度にとどめて使うのがいいです。
まとめ
文法書をやりこまなくていい理由は↓の通りです。
・文法は文法書より教材の会話文で覚えた方が覚えやすいから。
・文法書をやりこんでも文法は使えるようにはならないから。
あなたはなぜ文法を勉強しますか?テストで高得点を取るためですか?
違いますよね。文法を習得してペラペラになるためですよね。
その目的のためには文法書はやりこまなくてもいいと今回まとめました。
今、文法書で悪戦苦闘している方は、さらっと読むだけで文法書を閉じて、翻訳の学習に移りましょう。
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