中国語の学習で一番難しいと言われているのは発音ですが、一番つまずきやすい分野は発音ではなくリスニングです。
発音が難しいということはその音を聞き取るのも難しく、また、自分で発声する発音とは違って、リスニングは相手の中国語を聞いて理解しないといけないので挫折しやすいです。
今回はこれからリスニングを始める人向けに、なぜ中国語のリスニングは難しいのかを一部英語と比べながらまとめます。
・聞き分けないといけない音の数が多い。
・似ている音を聞き取らないといけない。
・訛りがあって聞き取りにくい。
・ただ、英語のような音の変化はない。
聞き分けないといけない音の数が多い
前に中国語の発音は難しいのか【入門者向け】という記事で、中国語の発音は数が多いと書きました。
例えば、日本語の母音の数が5個だけで発音の総数は100個ぐらいですが、中国語は母音が36あり、総数は1620個(四声を別の音とすると)あります。
これだけ発音の数が多いということは、聞き取る際に多くの音の中から、その音は何なのかを聞き分けないといけないわけです。
慣れると音の種類が多くても問題ありませんが、音の聞き分けに慣れるまでが大変で難しいです。
似ている音を聞き取らないといけない
中国語には似ている音が多いです。特に四声(イントネーション)があるせいで、同じ音なのに四声が違うと全く違う意味になってしまいます。
例えば、「hanyu」ですが、これは「汉语(hàn yǔ)」という中国語だけではありません。(図らずも意味をかけてますね)
変換候補には他に「韩语(hán yǔ)」「韩愈(hán yù)」「寒玉(hán yù)」「韩宇(hán yǔ)」が出てきます。
もはや「韩宇」が何なのか分かりませんが、音が同じでも四声の違いでいろんな意味になります。
このような似た音を瞬時に聞き分けないといけないので、リスニングは難しいです。
訛りがあって聞き取りにくい
中国は日本の10倍以上も面積があるので言葉に地域差があります。
広東語や台湾語などといった全く異なる言語がありますが、標準語の中国語(普通語、國語)でも地域によって癖があります。
例えば↓の動画を聞き比べてみてください。
そり音をしっかり発音していて、三件事儿などのように、所々アール化しています。
この動画では舌をあまり反り上げずに発音しているので、慣れていないと「r」などの音が聞きづらいです。
後は、偏見かもしてませんが、ベトナム人が話しているような中国語もたまに聞きます。
中国語には様々な訛りがあり、訛り1つ1つで聞こえてくる中国語が結構変わってくるので、慣れていないと何を言っているのか分からなくなる場合があります。
この、強めの訛りに慣れないと聞き取れないのが難しいです。
英語のような音の変化はない
ここまで中国語のリスニングが難しい点をまとめてきましたが、実は英語のリスニングよりは簡単です。
なぜなら変則的な音の変化がないからなんですね。
英語を例に出すと「I teach her origami.」(彼女に折り紙を教える)ですが、teachの「h」とherの「h」が連続すると言いにくいんですね。
だから、ネイティブは後の「h」を消して「I teach er origami.」のように言います。
あなたはこれを聞いて瞬時に意味が分かりますか?難しいですよね。
一瞬、teacher origami?折り紙の先生?と思ってしまうと思います。
一方で中国語にはこのような変則的な音の変化はありません。
純粋にそのままの読み方で発音すればいいので、聞こえてくる中国語も単純で聞き取りやすいです。
まとめ
リスニングの難易度をまとめると↓のような感じになります。
・聞きとらないといけない音の種類が多くて慣れるまで大変。
・似た音を聞き取らないといけないのが大変。
・訛りが結構強くて慣れないと聞き取りにくい。
・英語のような変則的な音の変化がない分、聞き取りやすい。
今回の記事でリスニングの難易度が何となくイメージ出来たでしょうか。
出来ても出来なくても、これからリスニングを始めると思いますが、その前に1つだけ注意すべきことがあります。
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