本屋に行くと例文集って結構見かけますよね。
例文集と聞くと、文法ができれば覚える必要がないかと思うかもしれませんが、中国語を流暢に話すためには必要です。
今回は、ある程度単語や文法を学び、スピーキングの学習を始めているか始めようとしている人向けに↓の内容をまとめます。
・どういう人が例文集の学習をするべきか。
・そもそもなぜフレーズの学習をするべきなのか。
・フレーズなどの学習法。
どういう人が例文集の学習をするべきか
例文集を学ぶべきか否かは、日常会話で使うような基礎的な文法を使って中国語が話せるかどうかで変わってきます。
ここでは、(1)文法ができない(2)文法がまあまあできる(3)文法ができるかの3つの段階に分けて、例文集が必要かどうかを説明します。
結論を先に書くと、↓のようになります。
(1)文法ができない → 例文集はやってもやらなくてもいい。
(2)文法がまあまあできる → 例文集はやらなければならない。
(3)文法ができる → 例文集はやらなくていい。
では順に説明していきます。
(1)文法ができない
この段階は基礎的な文法を使って中国語が話せないレベルを対象にします。
イメージとしては、話すときに中国語が全然出てこない感じです。
こういう人は翻訳練習に集中した方が早く中国語を話せるようになります。
翻訳については文法を会話で使えるようにするには、翻訳練習をするべきの記事を参考にしてください。
この段階では、基礎的な単語と文法を使って文が作れるようなレベルに持って行きましょう。
ここでの学習法は2つあって、↓のようになります。
では、それぞれ解説します。
A、文法書の例文で練習する場合
まず、Aの学習法で練習すると↓のような感じに話せます。
文法書などに載っている例文を使って、1つの文法を1つ位の例文で練習すると、このように文を組み立てられるようになります。
この方法ならすぐにいろんな文法を網羅できるので、早くネイティブと話したい人には効率がいい学習法です。
ただ、練習量が少ないため、とっさに文は作れず流暢には話せません。
流暢に会話をしたい人はAの学習法をやった後にBの学習法をするか、最初からBの学習法をしましょう。
B、例文集で練習する場合
一方、Bの学習法で練習すると↓のような感じに話せます。
例文集で1つの文法を10以上位練習すると、このように文を組み立てられるようになります。
頭の引き出しにいろんな中国語の文が入っているため、そういった文を組み直してとっさに文を作れるようになります。
ただ、多くの例文を練習することになるので、覚えるまで時間がかかります。
時間がかかっても着実に中国語を身に付けたい人は(B)の学習法で練習しましょう。
(2)文法がまあまあできる
ここでは、基礎的な単語と文法を組み立てて中国語を話せるけど、口から出てくるのに時間がかかるレベルを対象にします。
イメージとしては↓のような中国語を話す感じで、(1)文法ができないで出てきたAを終えた後のレベルと同じです。
このように、ゼロから中国語を作っていると話すまでに時間がかかり、会話に支障をきたすのであまりよい状態とは言えません。
このレベルの人は例文集を学習しましょう。
(3)文法ができる
ここでは、基礎的な単語と文法を一瞬で組み立てて中国語を話せるレベルが対象です。
イメージとしては、↓のような感じで、(1)文法ができないで出てきたBを終えた後のレベルと同じです。
ここでは、文をゼロから作るのではなく、覚えている文を使って文を組み立てることができます。
ただ慣れている人は覚えている文なんて意識せずに、言いたいことをすぐに中国語で話していると思いますが、
これは大量のインプットされた中国語の文が引き出しにあって、文をゼロから考えず作ることができているので流暢に話せます。
このレベルの人は例文集を学習する必要はありません。
なぜ例文集の学習をしなければならないのか
例文集の学習をしなければならない理由は、例文集を学習しないと流暢に中国語を話すことができないからです。
今まで見てきた通り、中国語をいちいち組み立てて話すと時間がかかり流暢には話せません。
一方、例文集を使って翻訳練習をした人は、翻訳を繰り返す中で例文を覚えてしまうので、大量の中国語がインプットされます。
そのため中国語がすぐに口から出てきて流暢に話せます。
そもそも、日本人が日本語を話すとき、いちいち文を組み立てて話しているでしょうか。
そんなことはなく、大量のインプットを元に瞬時に文を作っています。
普段話していることは今まで聞いてきた文が頭の中にインプットされているので、一瞬で文を作ることができます。
これを中国語でもできるようにするために例文集での学習が必要になります。
例文集の学習方法
例文集は翻訳練習と同じ要領でやってください。基本的に例文は丸暗記するのではなく、文法を意識して翻訳をしましょう。
何度も繰り返すと覚えてしまいますが、そうなるまでやりこんでください。
最初から丸暗記して覚えるよりも翻訳を繰り返して覚えてしまう方が、覚えやすいし忘れても文を作れることができますが、暗記するとできないので、丸暗記はやめてください。
ただし、慣用表現は翻訳できないと思うので丸暗記でもいいです。
おすすめの例文集
ここではおすすめの例文集を2冊紹介します。
ここで紹介する例文集は、音声が日本語→中国語となっているので、翻訳練習がしっかりできます。
また、著者がネイティブのため、自然な中国語を覚えて使えるようになります。
著者が日本人だと受験英語のような不自然な文が載っている場合があるので避けた方が無難です。
ビジュアル中国語・文法講座&例文ドリル
1冊目は、ビジュアル中国語・文法講座&例文ドリル (1)基本の表現編です。
以前にも紹介しましたが、この例文集が一番おすすめです。
慣用表現は少ししか出てきませんが、基礎文法使った例文をこれでもかと思うくらい練習できるのでインプットには最適です。
詳しくは↓の記事を参考にしてください。
瞬時に出てくる中国語会話大特訓
2冊目は瞬時に出てくる中国語会話大特訓です。
こちらは一部文法ごとに例文が載っていますが、基本はシチュエーションごとに文がまとめられているので、使いそうな状況に合わせて練習ができます。
また、慣用表現も掲載されているので、文法の翻訳練習では身に付かなかった表現が身に付きます。
ただ、本を見ずに翻訳練習をしてください。
ここから本の中身を見ると分かりますが、日本語訳が書かれたところに一部の中国語やヒントが書かれています。
これを見ながら学習しても、うろ覚えのまま覚えた気になってしまうので、本を見ずにするか、ヒントの部分を隠して学習してください。
まとめ
例文集についてのまとめは↓の通りです。
・例文集の必要性はその人の状況や中国語の文の組み立て能力により変わってくる。
・例文集は翻訳練習と同じ要領で学習する。
・おすすめな例文集は瞬時に出てくる中国語会話大特訓と瞬時に出てくる中国語会話大特訓の2冊。
今回は、スピーキングのレベル別に例文集での学習が必要かどうかをまとめました。
書かれていることを順にこなせばスピーキングでのインプットは充分です。
後はアウトプットとしてネイティブと話しましょう。
何回か実践を重ねないといけませんが、割と早くから中国語が自然と口から出てくるようになると思います。
その際のアウトプットは中国語教室の先生としてもいいし、一般人でもいいですが、一般人と中国語を話したいは↓の記事を参照にしてください。
地方でも都会でもネットで簡単に、しかも無料で、一般のネイティブと知り合える方法がまとめてあります。
僕はこの方法で20人以上の台湾人や中国人、香港人などと知り合い会話を練習できたので、ぜひ参考にしてみてください。
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